©伝統素材伝承支援協会 黒漆喰 苦労します。 150 150

黒漆喰 苦労します。

漆喰に関するお問い合わせで
左官さんや建材店さんからいただいて困るのは「黒漆喰」。



「壁に塗る黒漆喰が欲しい」と云われますが、
一般に流通している大半は屋根用の漆喰です。

で、黒漆喰。
各地で色々な造り方があるようです。














最も一般的?なのは
通常の漆喰に松煙や江戸墨、墨汁などを加えるやり方。
練っては寝かせ練っては寝かせ、結構大変なようです。

また、黒ノロを作られる方もいらっしゃいますね。
松煙などをお酒で溶いたものを何年も寝かせるやり方。

NHKの美の壺で紹介されてましたね。

でも、「最近は良い松煙や墨が手に入らない」とおっしゃる方が多いです。

現在、左官用の黒原料として流通しているものは大きく分けて2種類あります。

2つの分け方は、その製法。
昔からの、油分を燻らせて、その煤を集める方法とカーボン原料など黒の塊を細かく砕く方法。

書道で良い墨とされるのは前者のものです。
ただ、先日テレビにも出てましたね。

テレビ東京のザ・逆流リサーチャーズ
 2010/3/15 墨汁の作り方を逆流


昔ながらの製法を続けていらっしゃるところはあまり残っていないそうです。
残念ですね。


さて、漆喰に戻りますが黒であれ他の色であれ、発色を良くし、ムラを無くすためには、色の成分を出来るだけ細かく分散させることが不可欠です。

微粉の微粉。出来るだけ細かい粒子を土台となる原料にどれだけ分散させるか。
結構難しい技術です。
煤から出来上がった黒原料が良いとされるのもここにあると思います。
当然、少量の油分も含んでいるので、皮膜効果もあるでしょうし。

で、市販されている黒漆喰。
大半は黒の粉原料がある程度配合されただけのものです。
その目的も瓦工事用がほとんど。最低限の色が出るようにしか造っていません。

…だから、今述べたような繊細なものは使っていません。

それを壁に使ったら?
ムラになります。色あせます。

だけど、造ってみたいですね。黒漆喰。
研究を続けます。ご期待ください。