しっくい油 種類や原料を調べました

2010年4月15日木曜日

漆喰 漆喰油

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写真素材 PIXTA
(c) めがねトンボ写真素材 PIXTA

初っ端からお花の写真。
何の花だか知ってる方はほとんど居ないと思います。

「シナアブラギリ」といいます。

桐油というと、木材の桐から採ったものと皆さん思っていませんか?
実は油を採るのはアブラギリという植物の種から採るのです。

ちなみに
 キリはゴマノハグサ目ゴマノハグサ科
 アブラギリはトウダイグサ目トウダイグサ科
まったく違う種類なのです。

アブラギリは西日本、そして中国に自生しています。
そして現在、国内の桐油の産地は若狭が有名ですが、
流通しているのは安価な中国からの輸入品が多いようです。


さて、そのほか漆喰に使われてきた油の種類
菜種油  食用でも有名ですね。
最も多用されている漆喰油です。
桐油 上記の通り、油桐から採った油。
今でも伝統工芸では珍重されていますね。
漆喰では島根や鳥取などを中心に。
荏油
荏胡麻油
荏胡麻の種から採った油。
歴史的には、菜種油が使われるようになるまでは、
この油が食用油だったそうです。
韓国焼肉のお店で葉っぱが出てきますね。
亜麻仁♪亜麻色の長い髪…で知られる亜麻の種から採取したもの。
油絵の具にも使われていますね。
亜麻の茎の繊維は麻製品として使われています。
リネンといったら亜麻のことです。
魚油名前の通り、動物由来の油。
イワシなど、青魚を煮詰めて採っていたそうです。
漁村で多用されていたようです。(ワタシの地元もそうです。)
鯨油クジラから採った油。外国が行っていた捕鯨の目的も油でした。
ペリーさんの黒船来航時に開港させられた表向きの目的も
捕鯨船の給油のためでしたよね?
今ではかなり入手が難しくなっていますが…。

油には酸化して固まりやすいものと、そうでないものがあります。
油紙などに使われてきたのは固まりやすいもの。これを乾性油といいます。
桐油や荏油、亜麻仁油などがそうなのですが、
漆喰に使う場合は混合がしっかりしていないと油ムラが出来て、
黄色または茶色っぽいムラが出来ることがあります。

また、東日本では「外部の漆喰に油を入れる」という技法が
あまり見受けられませんね。過去の流通が原因でしょうか?

私たちはベストの油を捜し求めています。





さて、奈良キャンペーンです。


東大寺さんの南大門
阿吽の金剛力士像で有名ですね。
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(c) サンダーボーイ写真素材 PIXTA

桜咲く橘寺さん。聖徳太子の生誕の地として有名ですね。
聖徳太子坐像がご本尊。
職人の神様ですね。是非参詣したいものです。
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