DIYで漆喰 その7 漆喰にテクスチャーをつける

2010年5月9日日曜日

DIY 漆喰

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「漆喰を塗る時に、パターン仕上げにしてテクスチャーを出したい」
というご要望、結構いただきます。

「漆喰」と云うと「和」のイメージが強いのですが
最近レストランなどで良く見られる、西洋風の漆喰仕上げ
リビングなどに望まれる方が増えています。

プロの左官職人さんは、
日々の研究と努力で、様々な仕上げ方法を習得されていますし
当然、高度な技術が要求される仕上げ方法も沢山あります。

が、DIY。
ぶっつけ本番では難しいけど、ちょっと練習したら出来そうな方法…

ありますよ。

でも、漆喰の基本は平滑で艶消しの押さえ仕上げ
修練とカンが必要となりますから、ここは思いっきり省きましょう。

下地材の工程説明も省きます。
鏝を使って出来るだけ均等に平滑に塗りましょう。

さて、仕上げ方法です。

最も邪道な?鏝を使わず手で塗る方法
必要な物は、お肌を守るゴム手袋とヘラやスポンジなど。

 1)漆喰を手で、適当に塗り付けます。
 2)ヘラやスポンジで出来るだけ均等に平滑に塗り広げます。

  この時、厚みは1ミリ程度に。厚くつけ過ぎない。
  あくまでも下地。お化粧でいうファンデーションの役割です。

 3)半乾きの一歩手前くらいで、もう一度漆喰を。
 4)一旦、平滑に塗り広げた後、乾かないうちにパターンを付けます。

パターンを付けるのは、手のひらでグイグイ撫でてもよし、
スポンジで擦ってもよし、ヘラやカマボコ板でランダムに模様を付けてもよし…。
ココがDIYの醍醐味ですね。

「いやいや、鏝で。」と云う方は、下地材から1)~3)までを
中塗り鏝などでチャレンジしてください。
簡単に曲がる、薄い鏝は使いにくいでしょうから。

最後のパターン付けは、あなたのセンスです。

わざと荒っぽく仕上げた後、半乾きの時に鏝で凸部だけを均したり
適当な模様が付いた道具を使って、ちょっとした型を付けたり…

 
















間接照明など、柔らかな光と組み合わせると、とっても雰囲気が出ますね。

最後に豆知識。
 メーカー品の上塗り用漆喰なら、重量比で1割程度の骨材を混ぜても平気です。
 細かめに篩った川砂や硅砂などを入れることで、粗く、肉厚になり
 パターンも付けやすくなります。
 
 また、厚く塗り過ぎたところ、最後まで水分が残るところなどは
 乾いた後に、テカります。


必ず試し塗りしてからにしましょうね。
ぶっつけ本番で出来るほど、日本の伝統素材は甘くありません。

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