©伝統素材伝承支援協会 古民家の漆喰に驚きを隠せない 150 150

古民家の漆喰に驚きを隠せない

先日の古民家インストラクター講習のほか、
古民家鑑定士現場講習がありました。

九州某所にある築130年ほどの名家が講習現場です。

左官関係者なら写真を見るだけでも想像がつきますね?
内部は左官さんにとっても、大変貴重な素材が一杯でした。














今回は古民家鑑定士として。 屋根の小屋裏の様子です。
梁に使われた木も大変立派なもの。
一部切り欠きのように見えるのは、再利用した名残でしょうか?
古材を有効に使い続ける日本人の良き伝統がそこかしこに。














ワタシが驚きを隠せなかったのは小屋裏に続く、屋根裏部屋。
昔から納戸として使われてきた場所です。

倉庫や押し入れに漆喰を塗り、水分をコントロールしていたのは
誰もが知っている話。














ですが、この漆喰、明治18年のままの漆喰です。
しかも磨き

家人以外、誰も目にすることのない場所まで
左官さんの技巧が尽くされていました。

これら以外の写真は家主様のプライベートに関わりますので
お見せしません。

色土壁や鼠漆喰、色砂壁に綿壁。
明治から昭和初期にかけての左官技術のオンパレードでした。
これが「文化財」(ぶんかのたから)というものですね。



また、近隣には朽ち果てる一方の廃屋がありました。














大変立派な資財です。
 木というものは切られた後、長い年月を経て乾燥が進み、
 より強くなることはご存知ですよね?

木と云うものは、おじいさんが新築した当時よりも、
 孫のアナタが見ている今の方が強いものなのです。
 漆喰も一緒。時間が経てば経つほど硬化が進み、強固になります

今の住まいは?
 建てた瞬間が最高の品質。あとは朽ち果てていくだけです。
 皆さんがどちらを選ぶか、問う必要はありませんね。


で、そんな古材を生かした住まい















やむをえず解体されることになった古民家から、
有償で買い取られた古材を使った、新しい住まいです。















釿(ちょうな)の跡が大変良い味を出していますね。
コチラのお住まいにお邪魔してしばらく、
「わぁ~っ」と感嘆の声を出し続けたワタシでした。

ちなみに、
解体される建物から古材などを買うには
古物商の免許が要ります。

捨てるものだからと解体現場から勝手に売りさばいたり、持ち出してもダメです。
産業廃棄物の違法処理となり相当厳しい処罰が下されます。

困った時には
 お近くの古民家鑑定士に相談しましょう。