石灰は皆様ご存知の通り、鉱物です。
ところが、ハナが咲くこともあるのですよ。…というと意味深ですね。
何を言いたいかというと、石灰華。
水に溶けた炭酸カルシウムが結晶化したもので、
最も有名なものが鍾乳石。
まさに自然が創った芸術ですね。
(c) 写心一途|写真素材 PIXTA
結晶は、様々な自然環境によって、多様な姿を見せます。
世界遺産にもなった、トルコのヒエラポリス-パムッカレ
パムッカレは「綿の宮殿」という意味で、
石灰が結晶化した純白の棚の姿、写真でも目をうばわれます。
(c) 空|写真素材 PIXTA
湖にそそり立つ岩塔も、石灰華。写真はアメリカのモノ湖。
****ゲリオンの「歌はいいね~」のシーンを思い起こさせます。
こうして、様々な石灰の結晶を紹介しましたが、
左官職人さんは少なからず目にしているハズなのです。
写真でわかりますかね~。テカリです。
漆喰の押さえ仕上げの際、
水引きにばらつきがあったり、押さえが足りないと出てしまうテカリ。
これも石灰の結晶によるものなのです。
逆にフレスコで顔料を定着させるのもこの作用。
高松塚の壁画が現代まで残ったのも石灰の結晶のおかげなのです。
この結晶、自由にコントロールできれば
様々な意匠を考えることが出来そうなのですが…。
実験中です。お楽しみに。