©伝統素材伝承支援協会 古民家と左官が活きづく町 150 150

古民家と左官が活きづく町

先に申し上げます。
今日の文章は長くて写真も多いですよ~。スミマセン。

オシゴトで信州(長野県)にやってきました。

お仕事の間をぬって、
地域に残る様々な伝統建築物をめぐる、恒例のお勉強ダッシュ!


でも、その前に腹ごしらえ。
ゲーム、桃太郎電鉄では安曇野はワサビ田と餃子屋さんが名物。
なので、カーナビで餃子屋さんを探して辿り着いてみると…


















改築されていますが、屋根に大きく切りかかれた高窓。
建物の大きさからも、裕福な養蚕農家であったことがうかがえます。
お店の方にお尋ねすると、約150年の古民家でした。

















「ご飯食べたらゆっくり見せてもらおう!」とワクワクしながら
ペコペコのお腹を満たします。

欲張りなワタシはあえて半餃子定食を頼み、
別に水餃子も注文しました。


















焼き餃子は野田系?の餃子でしたが、ウマい!
実は野田系の餃子、皮が勝ちすぎて好きではないのですが…
安曇野のそれは最後まで具もしっかりと主張してくれます。
これはかなりイケます。
ご主人?の言葉通り「アツいうちにガッツリ」いっちゃいますよ~。

つけあわせのメンマもいいアクセントです。
地元の筍ですかね? 柔らかくて優しい味でした。

で、先ほどWebで調べたら、
水にも素材にも、しっかりとこだわっていらっしゃいます。

せっかくなのでお店を紹介しましょうね。
美味しい餃子を食べられる古民家です。
安曇野餃子館
 〒399-8303  長野県安曇野市穂高5335
 TEL/FAX 0263-82-2629
 11:30~14:00 /17:30~20:30
 定休日 木曜日/第1・3水曜日(祝日は営業)

さて、お腹もいっぱいになったところで、お仕事。
で、本題にダッシュ!

信州には古民家がいっぱいありますが
古民家を語る上で欠かせないのが
国指定重要文化財 曽根原家住宅


































切り妻造の 妻入り。そして、勾配のゆるい板張りの屋根を石で押さえています。
これを「本棟造(ほんむねづくり)」といいます。
古民家鑑定士・伝統資財施工士のテキストにも紹介されていますよ。
勉強したい方は、受験をオススメします。
さて、 この建物、1650年ごろのものといわれています。
「本棟造」としては日本最古のもの。

じゃあ、築360年!?といいたいところですが、
実際には再築されたものなのです。
解体され、古材に新しい材木を加えて建て直されています。
「スクラップアンドビルド」ではなく「オーバーホール」ですね。
日本の住宅は、そうして長く伝えられてきました。

360年前の古民家の内部の構造材の様子や驚きの機能、
次回の古民家鑑定講習会でのみ、お見せしますね。

また、本棟造にはもうひとつの特徴があります。
それが下の写真の「雀おどし」。
もともとは案山子(かかし)の機能らしいですが、
近世では化粧破風板と共に屋根飾りとしてつけられていたようですね。
瓦葺きの比較的新しい建物にもこうして付けられていました。

















多くの古民家に蔵、信州には多くのタカラが残されています。
新たに建てられる家も、古民家風。
そして漆喰や左官材がたっぷり使われています。

信州の皆さんのおクニを愛する心が伝わってきますね。
ゆっくりと散歩したい町のひとつです。

が、お仕事中。やっぱり駆け抜けてしまいました。



最後にクイズ。これ、何でしょう。
分かる方、相当の左官マニアかもしれません。