©伝統素材伝承支援協会 沖縄の古民家を訪ねて 150 150

沖縄の古民家を訪ねて

きっかけは1枚の写真から。
宿泊しているホテルの部屋に飾られている写真にふと目をやると…

古民家です。

ワタシが古民家鑑定士であることを知っての狼藉か?と
訳の分からぬ独り言をいいつつ…















行って来ました。






























国指定重要文化財 中村家住宅。
1700年代中頃に建てられたとされている代表的な古民家です。

入っていく者を圧迫するほど、しっかりとした琉球石灰岩の石垣。
正面を見据えるように屋根の上からシーサーがにらみをきかせています。


そして正面には「ヒンプン」と呼ばれる目隠しのための塀。

これも沖縄独特の形式ですね。
また、家の造りは正面から見て必ず左側に台所があります。
そのためか、ヒンプンを挟んで男性は右から。
女性は左から出入りしていたといわれています。

さて、中へ入ると
こんどは沖縄独特の開放的な住宅の姿。
そして、ガッチリと琉球漆喰で固められた赤瓦。

強い日差しと台風の強風雨から守るために、
屋根が低く、軒が張り出した造りでありながら
中まで明るいですね。































300年近く経っているのに、今でも普通に暮らせそうな佇まいです。


しかしここで終わらないのが「古民家鑑定士」。
係員さんがいないのをいいことに、小屋裏へ登りました。















やはり文化財だけにちゃんと手入れされているのですね。
白くマーキングされているのはシロアリによる蟻害の補修跡のようです。
でも、ちゃんとお手入れすれば、木造住宅でも長持ちすることが良く分かります。

そしてもう一枚の小屋裏の写真。















こちらはまったく補修跡がありません。
なぜでしょう?



お気づきですか?…真っ黒ですよね。
そう。台所の真上だったのです。
竈から出た煤で燻された木材は蟻害を受けにくい…ちゃんと証明しています。