©伝統素材伝承支援協会 おさらい 漆喰とは その9 150 150

おさらい 漆喰とは その9

イベントで2日開きましたが、「おさらい」まだまだ続きます。

今日は「海藻のり」
ノリというと、どうしても接着剤を連想する方が多いのですが
漆喰に必要なノリは作業性や保水性のため。
当然、多少の接着力も付与されますが…。

海藻を使った保湿パックや髪のコンディショナーと同じく、
漆喰がしっとりとした状態で作業を続けられるのです。
左官さんが言う「のり効きが悪い漆喰」と云うのは
本来「乾きが早い漆喰」を指して言う言葉です。
そんな海藻の種類は…

一般的に、最も有名なものは「布海苔(ふのり)」。
布の「のり付け」にも使われていたことから
「布の海苔」と書かれるという説も。
ただ現在、漆喰に使われるのはごく一部。
歴史的には瀬戸内産のものが使われていたようです。



逆に左官職人さんの中では一般的なものが「銀杏草(ぎんなんそう)」。
地域によっては「仏の耳」「耳のり」とも呼ばれますね。
現在の漆喰に最も使用されている海藻です。
産地は北東北から北海道。
流通しているものの多くは韓国や南米のもののようです。



そして「角叉(つのまた)」。
銀杏草の仲間とも云われますが、全くの別物。
流通しているのは関東地域が多いです。
産地は三陸といわれる岩手や宮城。




近年の漆喰では「のり」は「糊」。
接着性や硬化を強めようと様々な樹脂が用いられています。

が、考えてみてください。
もともと使われてきた海藻のりは水に溶けるもの。
外部に使われるのりに接着力は期待できませんね。
雨で流れ落ちてしまいます。

樹脂でくっついた漆喰、それは?