©伝統素材伝承支援協会 おさらい 漆喰とは その10

おさらい 漆喰とは その10

「最近、おさらいばかりでつまんない」といわれましたので
しばらくお休みしていました「おさらい」シリーズ。

毎日ではなく、少しずつおさらいしましょうね。

今日は

漆喰塗料(ペンキ)の違い

これがちゃんと説明できる人、案外少ないのです。

その違いを説明するために知らなければいけないのがその中身。
しっかり分かりやすく説明します。

塗料の配合は大きく4つ。
  • 樹脂   ;名前の通り、油です。乾いた後、膜になる成分。
  • 顔料   ;色を付けたり、厚みを付けるための粉。
  • 溶剤   ;上の2つを溶かすための液体。シンナーや水。
  • 添加剤  ;塗りやすくしたり、品質を安定させたりさせるためのもの。
これらが混ざり合ったものを塗ると、乾いた後には
色の粉が混ざった油の膜が残りますね。これが塗料です。

さて、
漆喰の配合も大きく4つ。
  • 石灰    ;9割以上が石灰分です。
  • 麻すさ   ;石灰の収縮や外力からのひび割れ防止のつなぎ材。
  • 海藻のり  ;作業中の保水性や材料の粘性の調整。
  •       ;上の3つを混ぜるためのもの。石灰の硬化促進。
漆喰を塗ると水が蒸発した後、ほぼ石灰のカタマリになるわけです。


そして、
石灰は空気中の二酸化炭素を吸いながら、長い時間をかけて硬化するのです。

だから、塗って乾いた直後は、固まっていません。
塗って1年ほど経ってから、ヒビや隙間が出来たりするのも
これが原因です。


なんとなく分かりました?
塗料は樹脂(油)を塗るもの。漆喰は石灰を塗るもの。

だから、

塗料は塗って硬化した後が最も強く、
 漆喰は時間が経てば経つほど強くなるのです。

塗料は油の膜ですから、水を通しませんが
 漆喰は粉のカタマリですから水や空気を通しやすい。

塗料は樹脂の違いで性能が変わりますが
 漆喰は石灰なので性能は昔から変わらない。


と、云うわけです。

でも、最近、漆喰風の塗料や樹脂入りの漆喰など
多種多様になっていますね。選択は皆様の自由です。