まだあげ初めし前髪の

2011年10月30日日曜日

よもやま 古民家

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たまには文学もどうでしょう?

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

島崎藤村の「初恋」です。
詩の内容もちょうど今の時期ですね。


リンゴは初恋の実。
ちょっとロマンチックな秋の味覚はいかがでしょうか?

そんな10月30日は初恋の日。
この詩が発表されたことにちなんだものだそうです。



このような昔の仮名遣いや言葉遣いを
おそらく中学校や高校で習ったことがあると思います。

こういった文化の中で建てられた住まいが、
現代になって「古民家」と呼ばれています。








大事に守られていく「古民家」。
とても良いコトですよね??

でしたら「昔のコトバ」も大切にしませんか?
守っていく方法はとても簡単ですよ。
「忘れない」ことです。



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