©伝統素材伝承支援協会 春立ちたる日 150 150

春立ちたる日

習ったことがある方も多いでしょう。
覚えてますか?この文章。
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、やゝ年も暮、春立る霞の空に白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず。もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸するより、松嶋の月先心にかゝりて、住る方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、草の戸も住替る代ぞひなの家  面八句を庵の柱に懸置。
松尾芭蕉の「奥の細道」の冒頭文です。

もともとは伊賀の出身の松尾芭蕉ですが
江戸の深川をスタートするんですね。


そしてこの冒頭文で印象的だったのが赤の部分。
立春の霞が立ちこめる空の下、白河の関を越えたい…

というわけで、2月4日は立春。

暦(こよみ)の数えはじめです。
夏も近づく八十八夜も、台風の二百十日も、立春から数えるのです。

元旦からじゃないんですよ。
ご存知でした?