©伝統素材伝承支援協会 「麻すさ」を「糸くず」だと書かれているものが多いことに、ちょっと抗議。 150 150

「麻すさ」を「糸くず」だと書かれているものが多いことに、ちょっと抗議。

これまで何度も何度も繰り返し説明してきた漆喰に使われている素材。
その中でも「麻すさ」について、久しぶりにおさらいしてみましょう。

現代の漆喰に使われているその麻の多くは、東南アジア、中国、中南米、アフリカなどから、豆類や香辛料が輸入されるときに使われている麻袋をリサイクルしたものです。

コーヒー袋。お店などで見たことがありますよね。麻すさの多くは、こういった袋を原料に加工されているのです。


麻の種類にもよりますが、上質なものをちゃんと加工すると、ふわっとワタのようなものに。これが「麻すさ」です。


当然、その原料である麻の種類、産地、太さ、硬さ、前加工の有無などによっても、作ることが出来る「すさ」の種類が異なります。

しかも、それらは全てが輸入原料なんです。

「国産素材」っと名乗る漆喰がありますが、ほとんどがウソですよ。

まさに「なんとか手に入る」大切な輸入原料なんです。

それを丁寧に加工され提供し続ける素材製造者の方々…。まさに頭が下がる思いです。
が、一部ではまだ「麻すさとは、麻くず、または麻を短く切ったもの」と。そんな簡単なモンじゃないんです。そして、簡単に手に入るモンでもないんです。

麻の繊維一本一本に、職人さんの手間と心意気が詰まっています。
我が国の伝統産業を担う職人さんにしか作れない素材。

それが「麻すさ」です。

何でも良いと考えている「モノづくり」の方もいらっしゃるようです。
…でも、フツーに考えてそんな考えで作られたモノは欲しくありませんよね?!

たかが「麻」と思うなかれ。
そして、ただの麻でもないんです。