©伝統素材伝承支援協会 夏バテにも漆喰にも 王様のモノが効く。 150 150

夏バテにも漆喰にも 王様のモノが効く。

残暑ですね。

休み明けということもあり、今が一番体調を壊しやすい時期です。
皆さん、夏バテに気を付けてくださいね。

さて、夏バテにオススメの野菜といえば…
意外なところで、モロヘイヤ(Molokheiya, ملوخية‎)です。

夏にホウレンソウや小松菜などの葉物野菜、高いですよね?

これらはもともと冬が旬の野菜。
旬を外れた今の時期では高い上に栄養価が低いんです。

夏には夏の旬野菜。
カボチャ、トマト、ナス、オクラ、ピーマン、そしてモロヘイヤ。

モロヘイヤとは古代エジプト語のムルキアが語源だそうで、
意味は「王様のもの」「王様の野菜」ということです。
ベランダのモロヘイヤでスープでも
ベランダのモロヘイヤでスープでも / akiraak2



この王様の野菜を使って漆喰が造られているんです。
ネバネバが身体に効く!! ということで、そのネバネバを漆喰に…。


…ハズレです。


このモロヘイヤ、日本名はシマツナソ、縞綱麻というもので、
コウマ(黄麻)とも呼ばれるイエロージュートの仲間なのです。

もうお気づきですね?

漆喰は「石灰」と「麻すさ」と「海藻のり」、3つの素材からつくられます。

山を削り、畑で栽培し、海で採る。
そうやって集められた素材で作られた、日本のタカラの一つです。

オハナシはモロヘイヤに戻ります。

そう、麻すさの原料になるんです。
ジュート原産国のバングラデシュなどでは
モロヘイヤはジュートと同様に栽培され、その皮から繊維製品が作られています。

漆喰にも、この繊維を加工し「すさ」にされたものが使われているワケです。
キレイでしょ?これが日本の伝統技術。


驚くべき事に南京豆(ピーナッツ)が輸入され始めた江戸時代には、
すでに南京袋をリサイクルした「南京すさ」が使われ始めていたそうです。

だから輸入原料であるモロヘイヤを使用しても、
「日本の伝統」と呼んで良いと考えてもよいのではないでしょうか。

それはそうと、「王様のもので作った漆喰」。
なかなか素敵な響きじゃないでしょうか?