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今日はアパート記念日。 それより文化住宅のことを。

11月6日の今日は「アパート記念日」。

明治43年、東京・上野池之端に「上野倶楽部」というアパートが建てられたことにちなむものです。

上野倶楽部は現存しませんが、洋風の外観で、木造5階建て、63戸(70戸?)、各戸2部屋、バストイレ洗面共同、といったものだったそうです。




さて、アパートといえば文化住宅。

 ―― 「文化住宅」ってご存知ですか?

実は近畿一円でしか使われていない用語なのだそうです。また、最近は使われないので近畿圏でも若い方はご存じないことも多いようですね。
名前の通り文化的な住宅…さて、その文化住宅が…コレ。


「ただの木造アパートじゃないの?」と思われた方、正解。

80年代あたりの刑事ドラマなんかによく出てきましたよね?
刑事が張り込みに使ったり、犯人の隠れ家だったり、人探しに行くと「あ、お隣さんは引っ越しましたよ」みたいな感じも。

いわゆる高度成長期、昭和50年代あたりまでに建てられた木造モルタル2階建てのアパート。
これを近畿一円では「文化住宅」と呼んでいるんです。

よく見てください、このころのアパートは、左官仕事のカタマリだったんです。

外壁のモルタル。内壁は繊維壁や砂壁など。漆喰を塗った押入れもあったようですね。
左官文化の住宅とも呼べるかもしれませんよ。

残念ながら、関西地域では阪神淡路大震災の影響もあり、かなり数が少なくなったようです。

が、まだまだ全国に数多く残されているのがこれらの「木造アパート」。



ちなみに私も生まれ育ちは兵庫県西宮市の文化住宅。
そして、一人暮らしを始めた高校生のころから、社会に出るまでのほとんどを、繊維壁の向こうにある隣室のラジオの音がよく聞こえる木造アパートでお世話になりました。