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セメントのない時代、代わりに使っていたものは?

漆喰を使う目的は建物を覆ったり、石垣などの隙間に詰めたり、瓦と瓦を繋ぎとめたり…それだけじゃありません。土木の分野にも。それがどんな場所にあるかというと、国内で最も古い漆喰が残されている場所。

 古墳です。

高松塚古墳やキトラ古墳の石室内の壁画の下地が漆喰であった話は有名ですが、それ以外にも石棺や石積みのモルタルとして、漆喰が用いられているのです。



元々、日本にはセメントなんてありませんでした。

日本初のポルトランドセメントは明治8年。それまで、硬く固める材料は漆喰や石灰などを使っていたのです。

じゃあ、古墳のような大規模の土木工事はどうしていたか?

土に石灰を混ぜ、叩き固めていたのです。昔の土間をタタキと呼ぶように。(ちなみに三和土と書いてタタキと読みます。作り方はまた後日説明しますね。)そんな古代の土木工事を現代に復元したものを観てみましょう。


有名なカタチ。前方後円墳です。こんもりと土を盛り上げています。これだけの盛土が流れないように固めるには石灰のほか、様々な工夫が必要ですね。


葺石(ふきいし)と呼ばれる石で表面を覆っています。

一つ一つ並べ、固める技術、素晴らしいですね。これらが古代の技術。けれど現代でも使われている技術だったりするんです。