「日光」からいろいろ考えよう

2017年6月8日木曜日

おさらい

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1648年の今日6月8日、20万本の日光杉並木の植樹が終わった日だそうです。

日光の杉は、徳川家による造営の際に植えられ、現在の日光杉並木が造られていったわけですが、それを中心としてさらに多くの杉が植えられ、日光の樹といえば「杉」となったわけです。

日光 / e_s_jp



さて、日光と云えば?

日光東照宮をはじめとした世界遺産「日光の社寺」、中禅寺湖、華厳の滝、日光ゆば、たまり漬け…そして日光杉。

そしてスギと言えばさらにもう一つ…

スギ花粉症。
花粉…
花粉… / tsuda

実は日光が発祥といわれています。

1960年代に初めてスギ花粉症の症例が認められたのが日光。
ただ、杉が多いから花粉症になりやすいわけではないことは、様々なメディアで知られていますね。

工場や車の排気ガスによる大気汚染、欧米化した食生活 ストレスなどの多い生活環境。スギ花粉症は国際的にも、発展していない国では起きていないそうです。

やはり、私たちの現在の生活があるべき姿ではないということでしょうか?

もう一つ、大きな原因は戦後に行われた杉の拡大造林。
昭和30年代に多く植えられた杉が成長し、40年ほどで成木となり花粉をばらまき始めるわけです。

だから流行り始めたのが近年なわけで…と云いたいところですが、さらにもう一つ。

林業の低迷による手入れ不足も大きな原因だそうですね。
枝打ちもせず伸び放題の杉林が放置されている現在。我が国は、森林率7割という世界で2番目の森林国でありながら、自給率は2割程度。


安い外材を使い、国内の森林資源はほったらかし。
花粉症はそれが招いた病気なのかもしれません。


「日光を見ずして結構というなかれ」

…という言葉がある通り。
ニホンジンである限り、日光そして日本の心を大切に。


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