お札に欠かせない伝統素材?

2017年12月11日月曜日

おさらい

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百円玉。お財布の中に入ってますか?


1957年の今日12月11日、百円硬貨が発行されました。
ただし当時は今のものではなく「百円銀貨」。

As6673|Wikipedia

銀を含んだ合金で作られていましたから、貴金属としての価値もあったんです。金貨、銀貨、銅貨…お金自身にその価値があったころの名残ですね。


そして忘れちゃならないのが「紙幣」。
Money
Money / aresauburn™


我が国の歴史では14世紀からとも17世紀からともいわれています。

素材は和紙。

ただの和紙ではなく三椏(みつまた)やマニラ麻などを原料として、水にも強い紙になっていますね。

ここでやっと漆喰との共通点。

マニラ麻。


明治期から「マニラすさ」というものが使われ始めました。
漆喰に使う麻すさの種類の一つです。

船のロープとして使われていたマニラロープ。
水に強く、素材としても強くしなやかであったことから重宝されていました。
それをリサイクルで加工したものが「マニラすさ」だったんです。

耐水性が求められる屋根漆喰や、強度が必要な壁中塗り漆喰に使われていました。

ちなみにコレが原草。

Phyzome/wikipedia 

現在では原産国であるフィリピンからの輸出が制限されているそうで、マニラロープですら偽物が出回っているほど。

お札にはしっかりと使われている、ある意味マボロシの素材の一つです。



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