読める?読めない? 「垂木」って住まいのどの部分?

2015年6月22日月曜日

よもやま

t f B! P L
たまには建築の豆知識もおさらいです。
というわけで、

「飛檐垂木」…読めますか?

では「垂木」ならば読めますか?


…「たるき」と読みます。
屋根の下地となる野地板(のぢいた)を支える部分ですね。
下の写真では鍵盤のように無数にある赤いトコロです。



 飛檐垂木 =「ひえんだるき」と読みます。

下の写真で、二段になっている垂木の上の部分。
四角い垂木が飛檐垂木と呼ばれるものです。

ちなみに下の丸の垂木は地垂木(じだるき)。
軒が二段の様式は天平時代からのもので二軒(ふたのき)と呼ばれるそうです。

垂木の丸と四角も「地円飛角」という中国から渡って来た様式。


飛檐垂木がぐいっと反り、軒先のぐっとした美しいカーブを創るのです。

そんな垂木の加工をはじめとする伝統技術が
名古屋城本丸御殿の動画ギャラリーで公開されています。

 名古屋城本丸御殿動画ギャラリー

この動画ギャラリーには、
我が国の伝統建築における貴重な映像が沢山公開されていますね。
いつ見ても勉強になりますよ。

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