屋根瓦には 漆喰? セメント?

2010年5月23日日曜日

古民家 漆喰

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瓦には昔から漆喰がつきものでした。

こんな使い方ですね。
写真素材 PIXTA
(c) Conafay写真素材 PIXTA

三日月のような形に並ぶ白い部分、一般に「面土」(めんど)と呼ばれますが
そこに使われているのが漆喰です。


何のために漆喰を使うの?

屋根の頂上の流れを棟(むね)といいます。
瓦をしっかり重ね合わせた土台には、棟土(むねつち)と呼ぶ土が使われています。

土は、雨があたると流されてしまいますよね?

だから漆喰の出番。
 漆喰は水は吸いますが、溶けて流れてしまうことはありませんから…。
 土壁の上に漆喰が塗られていたのと同じように
 棟土を守るために漆喰が塗られていたのです。

じゃあ、今のセメントと同じ役目ですね?

雨から守ると云う意味では同じですが、機能的に異なる点が一つ。

棟土や屋根土の下、小屋裏の様子。
写真素材 PIXTA
(c) かとヤン写真素材 PIXTA

セメントは雨にも強く、水蒸気を通しにくいですよね?
だとすると、小屋裏にたまった湿気、どこに逃げるのでしょうか…。
最近は屋根に防水シートを貼ったりもしますし。

上へ上へと登った場合、出口が無くなり、梁や棟木に吸収されますね。
写真素材 PIXTA
(c) はいいろととろ写真素材 PIXTA

木は乾燥しているほど強く、湿気を持つと腐る素材です。

みっちり蓋をされると?
 住まいは長持ちしませんね。

こだわる屋根工事職人さんは、必ず漆喰を使っています。
それは今まで維持されてきた住まいを長持ちさせるため。

ちゃんと理由があるのです。


悪質なリフォーム業者であるつもりはないのでしょうが、
「漆喰なんて古い。防水性の高い材料を使いましょう。」と言われたら?

 今まで住んできた住まいと相談しましょう。
 なぜ今まで長持ちしてきたのですか?
   

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