左官職人による技巧を尽くした塗り壁。
土壁や漆喰壁。
村の皆さんがみんなでこさえた壁。
それがたとえ傷み始めたものであっても、
傷みが進んでしまったものであっても、
それを何故か「美しい」と思う心が私たちにはあるはずです。
(c) はひちゃん|写真素材 PIXTA
クロスやペンキで画一的に整った空間よりも
人の手の業(痕跡)が残る壁。
それをムラと呼んでしまえばそれで済むのが現代の悲しい実情です。
でも、熟練した左官職人さんが仕上げた「壁」であれ、
それは見る者にそれと意識させないまま、
心に響くものがあると考えています。
「左官壁は技法であると共に文化であり、伝統資財である。」
そのように考え、日々活動していますが…
(c) ヒロシ|写真素材 PIXTA
さて、そういうのも、本日、師と仰ぐ方の一人から
ある伝統素材の危機が伝えられたのです。
それは…ヤバい。
可及的速やかに、火急に、とにかくとにかくなんとかせねば。
何かお手伝いせねば。
と、書きつづることももどかしいくらい、大変なことです。
とても詳細をお伝えできません。
とにかく「私に出来ること」を行います。
お仲間の皆さん、協力して下さいね。