「漆喰」についての説明で…
「炭酸カルシウムだから安全」
そういった説明がけっこう多いようですね。
…それ、固まりませんよ(笑)
何度も説明しましたが…
石灰石を焼くと生石灰ができます。
生石灰と水を反応させたら消石灰ができます。
この消石灰が漆喰の主成分。
消石灰は強アルカリ性の水酸化カルシウムです。
水酸化カルシウムが二酸化炭素と反応することで
初めて漆喰は「硬化」するのです。
ちなみに炭酸カルシウムは「石」の状態の時。
または水酸化カルシウムが二酸化炭素と反応した後の状態です。
ただ、反応にはとてもとても長い歳月が必要ですが…。
もし炭酸カルシウムで漆喰を造っているなら…
この硬化メカニズム以外の作用で固まっているということですね。
それはもはや漆喰とは言いません。
石灰のチカラだけで固まるのが本来の姿のはずです。
残念ながら、建築材料に関する情報…規制がないのです。
なので鵜呑みにしてはいけません。