以前よりこのブログでも紹介してきました
沖縄の赤瓦と琉球漆喰の素晴らしさ。
ところが、この赤瓦を葺く職人さんが危機に瀕しています。
手間のかかる工事に割高な施工費用。
鉄筋コンクリート造が主流の住宅事情。
賃金の低下による若者離れ。
職人の高齢化。
…60~70人いるといわれる職人のうち
半数近くが60歳を越えているんだそうです。
「絶滅危惧職」。
まさにその言葉通りです。
琉球赤瓦漆喰施工協同組合が募集し開催している
技術検定があるのですが昨年度それを受けた方は2名のみ。
昨年の山城富凾さん、今年は大城幸祐さんと
2年連続で「現代の名工」に選ばれた伝統技術。
このままでは赤瓦の文化自体が失われかねません。
…ということは、その多くが瓦工事に使われている「琉球漆喰」も
絶滅の危機に瀕しているということです。
いけません。
残していかねばならない伝統素材。そして伝統技術。
失われようものなら沖縄伝統の民家の継承も不可能になります。
「沖縄の風景」。それすら失われてしまうということなのです。
我が国の原風景の一つが失われないためにも
伝統が伝承されていくためにも
「当たり前に使う」ということを考えていただきたいものです。
沖縄タイムス12月9日記事
「赤瓦継承の危機 需要減り 高齢化」
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-12-09_27079/