そのまえに、この写真から。
沖縄県の那覇大綱挽です。
ギネスを更新し続ける綱がド~ンと、国道58号線に横たわるのが
わが国最大の綱引き大会。
その綱はというと…ほら、こんな感じ。
なんの画だかわからなヒトのために…ではこれなら?
度肝を抜く大綱。それを引っ張りう合うのが那覇大綱挽。
国道58号線の中央分離帯を取り外して、
100mずつの雄綱と雌綱をどど~んと横たわらせます。
そのために、前夜から国道は車線規制。
大型トレーラーで運ばれてきた20数トンの綱をこれまた大型クレーン8台で。
夜が白む頃には、国道に大蛇のごとく綱が現れます。
たまらない!…と思うのは私だけでしょうか?
実はこの綱、不要になったものを現地の漆喰職人さんが引き取り
沖縄伝統の琉球漆喰(ムチ)の原料にしているのです。
ほら、このとおり。
このワラをああして、こうして…
最後には琉球漆喰の出来上がり!
赤い瓦と白い漆喰、青い空。
沖縄で見上げるあの風景を創っているのです。
先だって、久しぶりに琉球漆喰の現場についての相談を受けました。
琉球だからといって沖縄県以外でも使うことが出来るんです。
入手が難しい場合には…
でんでん協会にて伝統技法にのっとって製造している職人さんを紹介しています。
沖縄で作られる本当の琉球漆喰。
その素朴さと荒々しさ、そして天然素材にしか出せない風合い。
見た人にしかわからない魅力なんです。