正月事始め

2012年12月13日木曜日

よもやま

t f B! P L
12月13日は正月事始め。

もうお正月を迎える準備を始めないとならないのですね。
各地でしめ縄作りが行われたり、門松の準備が始まったりしていますが…

ほとんどの方にとっては、まだまだ2週間。
年末に向けて休む暇のない毎日だと思います。

連日、テレビでも各地の煤払いの模様が報道されています。
それももともとは旧暦の今日、行われていた年中行事だそうです。

その煤(すす)、暮らしに密着したものだったのです。
今のように電気やガスなどのない時代、調理はかまど、照明は灯明や行燈(あんどん)でしたね。
暖を取るにも囲炉裏や火鉢が使われていましたし、薪や油を燃やすことで、家の中で煙が上り、柱や梁などにべっとりと煤が付着しました。


それが結果的に大事な住まいを守ることになったのです。

また、わずかにその製法が残されているだけですが、筆で書くときに使う墨(すみ)、油などから採れる煤を集め、膠(にかわ)で練り固めたものだったのです。

漆喰に松を燃やして採れる煤を混ぜることで、黒漆喰も作られていました。



生活の中に煤(すす)、見られなくなりましたね。
かえって、煤が出るようなモノを使うと、一酸化炭素中毒で命の危険があるくらい。
住宅様式と生活の変化、果たして我々の生活は豊かなのでしょうか?

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