6月5日。 今日は65(ろくご)から「落語の日」だそうですね。
テレビやラジオで落語の番組を見聞きすることが少なくなりましたね。
頻繁に放送されていたころには全く興味がなかったんですが…最近、ちょっとしたブームでもあるそうです。
さて、落語には江戸時代を中心とした、当時の生活模様が色濃く残っています。
「昔のハナシを聞いても面白くない」という方が多いのですが…
良く考えてみてください。
面白かったハナシだからこそ、現代まで伝えられているんですよね?
意味が分からないから面白くないだけのハズです。
実は、それなりの予習をしておくと面白くなるのです。
ちょっとした会話の中で、ちょっと気のきいた言い回し。それをウィットやユーモア、エスプリ、トンチなどと呼んでいますね。その集大成が落語なのだと、ワタシは思っています。
だから、知らぬままなのは凄くもったいない。
さて、そんな予習の一つ。
「へっつい」とは?
「竃」や「竈」とも書きます。 一般的な名称は「かまど」ですね。
関西には「くど」「おくどさん」と呼ぶ地域もあります。
落語に「へっつい幽霊」という噺があるんですが…コレの作り方や質感や様子が目に浮かばないと分からないハナシであったりします。。
小平ふるさと村04 / super overdrive
へっついは写真のような大きなものから、
ちょっと頑張れば運べるくらいの小さなものまで。
そして、それを作るのも左官さんの仕事だったのです。
小さいものでも、左官さんの腕の見せ所。
煮炊きした時の吹きこぼれや湯気で傷みにくいように、今ではなかなか見ることが出来なくなった「磨き」の技術が駆使された逸品も数多くあったようです。
そんな左官がつくった“へっつい”。
それと幽霊がなんの関係があるのか興味を持った方は落語へと足を踏み出しましょうね。
そんな“へっつい”での磨き技術。
数年前、ある建材店さんでの勉強会で、驚嘆しました。
左官業界で「伊勢磨き」と呼ばれています。
土まで仕上がった“へっつい”
幾重にも材料を塗りつけ、最後はノロで仕上げます。
そうして仕上げられたへっついで有名なのが伊勢の「赤福」さん。
Japanese old traditional sweet shop / pelican
出来上がりの写真見たいですか?
上の写真でチラッと見えてるもので我慢してください。
本物は自分の目で見て触って、感じましょう。