東海道を「うみつみち」と読む…と、いうわけで今日は「道」のお話。

2015年5月4日月曜日

よもやま

t f B! P L
連休のあいだに、カラダを休めつつ次の御仕事の準備です。
あいかわらず商用で全国津々浦々。47都道府県をかけめぐります(笑)

ところで都道府県といえば、
 秋田へ。
 京都へ。
 鹿児島へ。
 北海へ…?

北海道だけ道を略して「北海」とは呼ばないのって不思議ですよね(笑)

さて北海「道」。そもそも、なぜ道なのでしょうか?

もともとは明治時代の五畿七道によるものなんです。
畿内、東海道、東山道、北陸道、山陰道、山陽道、南海道、西海道…
そして北海道なんですね。


ここで突然クイズです。

東海道本線、一体何駅から何駅まで?
E231 Tokaido-Line
E231 Tokaido-Line / breakover


正解は東京駅から神戸駅まで。道路や行政区画の「東海道」とは違うんです。
鉄道の東海道本線の歴史はまさに鉄道の歴史。

詳しく知りたいかたはwikipediaで調べて下さい。

さて、東海道と言われると、東海道新幹線(東京~新大阪)や
東海道五十三次(江戸;日本橋~京都;三条大橋)などが思い起こされますね。

しかし、もともとの東海道(うみつみち)は奈良時代からといわれています。
スタート地点も奈良の都からですから、現在とは違いますね。

当時の都は平城京、そして平安京。

だからスタートは東京ではなく、畿内なのです。

 東から西へではなく、西から東へ。

律令制での東海道は
  • 伊賀国(三重県西部)
  • 伊勢国(三重県西部及び南部)
  • 志摩国(三重県南部・愛知県の島々)
  • 尾張国(愛知県西部)
  • 三河国(愛知県中部及び東部)
  • 遠江国(静岡県西部)
  • 駿河国(静岡県中部及び東部)
  • 伊豆国(静岡県伊豆半島及び伊豆諸島)
  • 甲斐国(山梨県)
  • 相模国(神奈川県中部・西部)
  • 武蔵国(東京都と埼玉県、神奈川県東部の一部。初めは東山道)
  • 安房国(千葉県南部)
  • 上総国(千葉県中部)
  • 下総国(東京都隅田川東岸、千葉県の北部、茨城県の一部)
  • 常陸国(茨城県)
地図でみるとこういうことですね。

百楽兎|wikipedia

ちなみに、奈良時代や平安時代には、「北海道」はありません。
さらにいえば、その時代はまだ地図もなかったわけです。

昔の文化財修復に使う漆喰の原料として、
北海道の海藻を使うと聞いたことがありますが、それは再現ではありませんね。

漆喰の歴史もみやこから。

渡来人がもたらした大陸文化が
我が国で花開いたものの一つとして考えられています。

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