油を使いこなす

2019年7月10日水曜日

おさらい

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今日は植物油の日。

710だからだそうです。…これ、なかなかのトンチですよ。
OIL …ほら、わかりますか?

710とOIL サカサに見るんですって。


さて、西日本を中心に漆喰に油が練り込まれるというオハナシ、幾度もさせていただきましたね。

一般にこれだけの種類が使われてきたんです。

漆喰に使われた主な油
菜種油  食用でも有名ですね。
最も多用されている漆喰油です。
桐油 油桐から採った油。
今でも伝統工芸では珍重されていますね。
漆喰では島根や鳥取などを中心に。
荏油
荏胡麻油
荏胡麻の種から採った油。
歴史的には、菜種油が使われるようになるまでは、
この油が食用油だったそうです。
韓国焼肉のお店で葉っぱが出てきますね。
亜麻仁♪亜麻色の長い髪…で知られる亜麻の種から採取したもの。
油絵の具にも使われていますね。
亜麻の茎の繊維は麻製品として使われています。
リネンといったら亜麻のことです。
魚油名前の通り、動物由来の油。
イワシなど、青魚を煮詰めて採っていたそうです。
漁村で多用されていたようです。(ワタシの地元もそうです。)
鯨油クジラから採った油。外国が行っていた捕鯨の目的も油でした。
ペリーさんの黒船来航時に開港させられた表向きの目的も
捕鯨船の給油のためでしたよね?
今ではかなり入手が難しくなっていますが…。


とにもかくにも「油」までもが天然素材。夏の花、ヒマワリからも油がとれるんです。



さらに、油には酸化して固まりやすいものと、そうでないものがあります。
油紙などに使われてきたのは固まりやすいもの。これを乾性油といいます。

桐油や荏油、亜麻仁油などがそうなのですが、漆喰に使う場合は混合がしっかりしていないと油ムラが出来て、黄色または茶色っぽいムラが出来ることがあります。

油の利用もまた素材との戦いだったことでしょうね。

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