逆に、現代のことしか知らないと、聞いていても面白くない。落語を楽しむために、江戸文化に詳しくある必要があるとは云いませんが、それなりの予習をしておくと面白くなるのです。
ちょっとした会話の中で、ちょっと気のきいた言い回し。それをウィットやユーモア、エスプリ、トンチなどと呼んでいますね。我が国の歴史上、その集大成が落語なのだと、勝手に思っています(笑)
しかも、登場人物の職業には、左官など、職人さんが結構多いんです。
そんな予習の一つ。
「へっつい」とは?
「竃」や「竈」とも書きます。一般的な名称は「かまど」ですね。
コレの作り方や質感や様子が目に浮かばないと分からないがハナシがあります。
「へっつい幽霊」です。
小平ふるさと村04 / super overdrive
へっついは写真のような大きなものから、ちょっと頑張れば運べるくらいの小さなものまで。そして、それを作るのも左官さんの仕事だったのです。
小さいものでも、左官さんの腕の見せ所。煮炊きした時の吹きこぼれや湯気で傷みにくいように、今ではなかなか見ることが出来なくなった、「磨き」の技術が駆使された逸品も数多くあったようです。
そんな左官がつくった“へっつい”。それと幽霊がなんの関係があるのでしょうか?
興味を持った方は落語へと足を踏み出しましょうね。