伝統素材の伝承を支援、つまりお手伝いするのが我々でんでん協会の使命。
ただ、本物のホンモノ…それは大変希少なものなのです。希少すぎて、それが大切なものなのかどうかも分からぬまま消えていくことが、ままあるのです。素材は文化財に限らず、それを受け入れて下さるだけの市場が無ければ、伝統素材を作り続けていくことは困難なのです。
例えば、下の写真は昭和初期に塗られたお城の壁…が欠けたところ。見る方が見れば、当時の素材が良く分かります。石灰も今のものと違いましたね。使われている土に含まれるワラの長さ太さ、砂の粒度、麻の材質などなど、ほんの少しのきっかけだけで、多くの文化的な記録が残されるんです。
壁の素材にはあまり興味ない方に、もう少し分かりやすく。
越前和紙の製造の模様を動画で観てみましょう。この方々と、その原料となる素材に携わる方の手によって、様々なモノが生み出され、また修復されているのです。