「冬に施工しちゃダメ」な理由と対策

2023年12月12日火曜日

トラブル

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この時期にやってくるのが寒波。全国的にぐ~んと冷え込みます。

これだけ寒いと、漆喰に限らず、水を使った素材全てに影響が出始めます。

だから、冬に施工しちゃダメ!!っていうんですけど、「出来ないイイワケじゃなく、前向きにやる方法を考えなきゃ」って仰る方がたまに居るんです。

違うんですよね。ちゃんとダメな理由があるんです。


「冬に施工しちゃダメ」な理由と対策

まずはコンクリート。

セメントは「水和反応」で固まります。水の中で打設したい…と言われるくらい水が重要なモノ。

ただ、水を含んでいる以上、氷点下になると?

水が凍ることで体積が膨張。温度が上がればまた水になるわけですから、場合によってはスカスカになりかねません。その為に、防凍剤などが入れられるのが冬期の施工方法なのですが…。
単に「乾けばOK」と、強制乾燥させる方もいらっしゃるようです。

…ダメですよね。

夏場と同じく、不良の原因となります。セメントは乾燥ではなく「硬化」が必要。
とりあえず乾いたからといって上から塗ると? 割れますよ!気をつけて。

次に漆喰。

主成分である消石灰は「気硬性」。空気中の水分を取り込みながら、二酸化炭素と反応して固まります。乾いたからといって固まっていないのが他の左官素材と大きく違うところです。

でも、漆喰も簡単には水分が抜けない素材です。セメントと同様、凍結による事故が発生しやすい傾向にあります。また、良くある問い合わせですが「漆喰に防凍剤は入れられません」。

じゃあ、強制乾燥は?…それもダメです。急激に収縮するので、ひび割れが発生します。
仮に暖めるなら、投光器をあてて「冷えないように」するくらい。また、表面に水が浮いてくるので、施工後もしばらく乾燥のお手入れが必要です。

参考までに塗料。

昔は有機溶剤を使ったものしかなかったのですが、現在は水系エマルジョン塗料が主流ですね。
若干の不凍成分が入っているのですが、それでも凍結事故は発生します。ただ、左官材料に比べれば「やれる」素材ではありますね。

しかし、乾燥させる際も気をつけなければ。

ジェットヒーターなどの風は塗布面に直接あてないこと。表面だけが乾いて皮が張り、内部はグズグズなまま…。凍らなかったとしても、抜け切れなかった水分が、春や夏を迎えるとトンでもない悪さを起します。

じゃあ、どれもダメなの?
…というわけではありません。屋内外でも条件は違いますし、しっかりとした面倒を見れば大丈夫。
だから「塗ったら終わり」ではなく、そのあともしっかり。

左官職人さんや塗装職人さんにお仕事を依頼している人は「工期、工期!」とせかさないでくださいね。

…あとで困るのは、「やれ」と言った方ですよ。

最後に「5℃」の理由

左官材料や塗料などの低温下での施工の下限は多くが5℃以上とされていますね。
その理由はご存知でしょうか?

水が凍るのは…0℃ですよね。
だから「3℃でも凍らないから大丈夫じゃないか?」とよく言われます。

でも、作業を行う昼間に5℃を下回るような日の夜、翌朝…確実に凍りますよね?!
当然、乾いているはずもありません。どれだけの不具合が起きるものやら…。
おそらく多くの方の想像を越えた「惨事」が発生するのです。

だから「無理な施工はしない」理由があるのです。

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