2011年3月の東日本での大地震を忘れた方はいないでしょう。直接体験しなかった方にとっても、これまで経験のしたことのない脅威であったことは間違いないと思います。
ですが、それでも「まさか自分の住んでいるトコロは」とタカをくくっている方も多いんです。
例えばワタシの地元大分県。先だっての熊本大分地震が発生しましたが、それでも長い間、大きな被害に遭うような地震は発生していません。
ですが、起きないわけではないんです。
その教訓は過去の災害。
1854年の今日、12月26日、安政地震のひとつ「豊予海峡地震」が発生しました。
震源地はちょうど関サバ関アジで有名な佐賀関のちょっと沖。マグニチュードは7.4。震源に近い現在の大分市、臼杵市あたりでは最大震度6と推定されています。
その数日前の12月23日には安政東海地震。
12月24日には安政南海地震。
連動して起きた大地震だったんです。すでに安政南海地震で大分の被害は5千軒以上の家屋が全潰。津波にも襲われています。そこに加えてさらに大きな地震。
さらに言えば、これら3つの地震以外にもその数年の間に各地で地震が発生していました。
また、大分に住む方なら一度は聞いたことがある「瓜生島」のお話。
地震と地盤に関する伝説として知られています。
別府湾にあった島々が一夜にして沈んだといわれるのは1596年9月4日の慶長豊後地震。全国で発生した一連の慶長大地震の一つです。こちらは別府湾を震源にマグニチュード6.9~7.8の大地震だったといわれています。
この別府湾に2つの島があったという伝説。「ニッポンのアトランティス」と呼ばれています。
朝日新聞デジタル「揺れやすい地盤 災害大国 迫る危機」
http://www.asahi.com/special/bousai/SEB201210050051.html
Beppu Bay, Japan / eutrophication&hypoxia
昔ばなしにもなっていますね。
大震災。離れているから、時間が経ったから、といって対岸の火事にはなりません。ニッポンのドコに居ようとも、常に気に留めておかねばなりませんね。