立春の意味

2024年2月4日日曜日

よもやま

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立春。暦の上では春が始まります。

そして今年も、立春と言えばコレ。中学生の国語の授業でした。忘れた方も多いでしょうね。覚えてますか?この文章。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、やゝ年も暮、春立る霞の空に白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず。もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸するより、松嶋の月先心にかゝりて、住る方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、草の戸も住替る代ぞひなの家  面八句を庵の柱に懸置。
松尾芭蕉の「奥の細道」の冒頭文です。秋に江戸の深川をスタートする松尾芭蕉が芭蕉庵を引き払う時のものですね。

そしてこの冒頭文で印象的だったのが「立春の霞が立ちこめる空の下、白河の関を越えたい…」というわけで、その年の立春でした。

立春は暦(こよみ)の数えはじめです。

元旦からじゃないんですよ。ご存知でした?
夏も近づく八十八夜も、台風の二百十日も、今日の立春の日から数えるのです。

おくの細道。暗唱できないにせよ、覚えておきたい豆知識です。
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japanese travel poet / torisan3500

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