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本漆喰への道 その6

漆喰の素材検証において分かったことですが

昔から使われてきた、日本に自生していた
麻を入手することは困難です。

では、現在、一般に「麻すさ」として流通している素材の原料は
一体全体何なのでしょうか?

国内各地にある「麻すさ業者」様を歴訪して
教えてもらいました。

正体はこれ


















南京袋、ドンゴロスなどと呼ばれる麻袋ですね。
原料の経路は
ブラジル、インドネシア、タンザニアなどから輸入されるコーヒー豆や
マレーシア、インドなどから輸入される香辛料、
などなど、豆類などが入っていた袋なのです。



ブラジル、コーヒー、麻袋と聞いて
猪木先生を思い出すのは私だけでしょうか?
少年時代のブラジルでの過酷な労働の一節。
子どもの頃読んで、今も心に刻まれています。
















気になった方はここで買えます。




で、話は戻りまして
この麻袋を麻すさ屋さんが手作業で解体して
長さを揃え、洗浄と漂白を繰り返しながら不純物を取り除き、
しっかり乾燥させて、繊維を解きほぐし…。

キレイなキレイな繊維に再生してくれます。














麻すさ屋さんのご苦労を考えると、無駄に使うわけにはいきませんね。
もともとの麻すさも、魚網や蚊帳、下駄の鼻緒など、
さまざまな麻製品のリサイクルで作られていたそうです。

たとえ輸入されたものが使われていても
来る日も来る日も、キレイな麻を作り続けてくださる方々のことを考えれば
立派な国産です。
「麻すさ業者」「麻すさ屋」さんではなく「麻すさ職人」と呼ぶべきです。
(心の中では「先生」と呼んでいますが…)
感動した私は年数回、出張の度に各地のすさ製造現場へ足を運んでいます。






そんな中、ある日こんな麻すさが送られてきました。














文化財専用だそうです。こんなモンがあるんですね~。
滑らかさも強さも驚きのものでした。