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おさらい 漆喰とは その5

今日は「既調合漆喰」。

その名の通り、既に調合が出来ている漆喰。
そのまま水で練るだけで使えるので、便利ですよね?!

昭和40年代あたりから、全国の石灰会社が製造を始めました。
現在では、本格的な炊き糊を使ったものや、既に練っているもの、
海藻の代わりに合成樹脂を使っているものなど、百花繚乱です。

既調合漆喰をわかりやすく説明すると「メーカー製の漆喰」。
先日説明した「本漆喰」も厳密に言えばメーカー品は既調合漆喰にあたります。

では、メーカーはどんな漆喰をつくっているのか?

メーカー製の漆喰はほとんどが粉末タイプの「水で練って使う」もの。
海藻のりは炊いて作るのが伝統でしたが、
原料海藻を加工して粉末化したものを混入して
水で練ることでそれが溶け、のりとなるものが主流です。

だから原料の基本は変わりません。

 消石灰 と


 麻すさ と


粉末海藻のり


これら3つを混ぜ合わせると基本的なメーカー製漆喰の出来上がり!


…といいたいところですが、ココからさらに添加されます。

例えば、天然海藻は不安定なもの。
原料が常に一定ではないため、作るたびに性状が変わります。
だから、水溶性樹脂などを加え、接着と粘り、保水などを安定させるのです。
また、主原料の消石灰の純度が高すぎる場合には、
元々の石灰石の粉(炭酸カルシウム)を混ぜて、その収縮などを緩和します。

そこで、配合される原料の一覧です。
漆喰
素材の名前
内容
石灰
漆喰の主原料です。
  •  主に「塩焼き消石灰」。
  •  石灰の代わりに貝を焼いた灰も。
すさ
石灰の収縮力の分散、補強、つなぎの為。
  • 麻すさが主に用いられています。
  • 仕上げ用漆喰では紙すさも。
海藻のり
粘度調整、保水効果のために。
  • 若干の接着強化にも効果があります。 
  • 角叉、銀杏草などの海藻の粉末。
補助材料
化学のり
粘度や接着の安定のために混入されます。
  • メチルセルロースなど。
  • 天然原料を工業的に加工したものが多いです。
  • 酢酸ビニルやアクリルなどの合成樹脂も使われます。
  • 近年、食品添加用のカラギナンなども上市されました。
化学繊維
強度向上やひび割れ防止。
  • ナイロンやポリエステルの繊維です。
  • 鏝すべりが良くなる効果のものも。 
炭酸カルシウム
収縮やひび割れ防止。
  • 石灰石を粉にした炭カルなど。
  • 消石灰の純度をあえて落とすために。
顔料
漆喰に色を付ける際に。
  • 煤や鉱物顔料など。
  • 黒以外にも、赤や黄などがあります。

いかがでしょうか?

「漆喰は天然素材だから安心!」などという言葉、信じられなくなりませんか?


実は、そんな方々のためにあるのが
日本漆喰協会の「化学物質放散自主認定制度
認定にあたり、全ての製品は外部機関で分析されます。
その基準値も、か~なり厳しいです。
 「一般に売られる建材がF☆☆☆☆(フォースター)なら
 我々の漆喰はF☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(テンスター)だ!」と云うのですから。

化学物質の放散量だけでなく、樹脂を配合する場合の上限まで定めていますから
混ぜ物を極力使いたくない方にとってはオススメの制度です。

合格品には全てその合格マークが付けられていますから
安心ですね。

でも、さらに「メーカー品でも混ぜ物が入ってないものってありますか?」という
お問い合わせをよくいただきます。

国内数社で、数点。それを満たしている製品があります。
さすがにこの場でメーカーや製品名は書けませんので
知りたい方は上のContactMeのタブをクリックするか
ココをクリックして開いたページにあるメールアドレスへお問い合わせください。
…こっそりお教えします。

さて、次回は琉球漆喰。
コレまで何度も説明していますが、改めておさらいです。