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低温化での漆喰トラブル

全国的に冷え込みましたね。
各地で初雪も観測されています。
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(c) taka写真素材 PIXTA

私も南国大分から福岡へ向かう途中、雪に見舞われ
高速道路の山間部は全て通行止め…。
仕方なく電車で向かう車中からのログです。

これだけ寒いと、漆喰に限らず、
水を使った素材全てに影響が出始めます。

まずはコンクリート。
 セメントは「水和反応」で固まります。
 水の中で打設したい…と言われるくらい水が重要なモノ。
 ただ、水を含んでいる以上、氷点下になると?
 水が凍ることで体積が膨張。温度が上がればまた水になるわけですから
 場合によってはスカスカになりかねません。
 その為に、防凍剤などが入れられるのですが…。

 単に「乾けばOK」と、強制乾燥させる方もいらっしゃるようです。
 …ダメですよね。夏場と同じく、不良の原因となります。
 セメントは乾燥ではなく「硬化」が必要。
 とりあえず乾いたからといって上から塗ると? 割れますよ!気をつけて。

次に漆喰。
 主成分である消石灰は「気硬性」。
 空気中の水分を取り込みながら、二酸化炭素と反応して固まります。
 乾いたからといって固まっていないのが他の左官素材と大きく違うところです。
 でも、漆喰も簡単には水分が抜けない素材です。
 セメントと同様、凍結による事故が発生しやすい傾向にあります。
 また、良くある問い合わせですが「漆喰に防凍剤は入れられません」。

 じゃあ、強制乾燥は?…それもダメです。
 急激に収縮するので、ひび割れが発生します。
 仮に暖めるなら、投光器をあてて「冷えないように」するくらい。

 また、表面に水が浮いてくるので、
 施工後もしばらく乾燥のお手入れが必要です。

参考までに塗料。
 昔は有機溶剤を使ったものしかなかったのですが、
 現在は水系エマルジョン塗料が主流ですね。
 若干の不凍成分が入っているのですが、それでも凍結事故は発生します。
 ただ、左官材料に比べれば「やれる」素材ではありますね。

 しかし、乾燥させる際も気をつけなければ。
 ジェットヒーターなどの風は塗布面に直接あてないこと。
 表面だけが乾いて皮が張り、内部はグズグズなまま…。
 凍らなかったとしても、
 抜け切れなかった水分が、春や夏を迎えるとトンでもない悪さを起します。
 
じゃあ、どれもダメなの?
 …というわけではありません。
 屋内外でも条件は違いますし、しっかりとした面倒を見れば大丈夫。
 だから「塗ったら終わり」ではなく、そのあともしっかり。
 
 左官職人さんや塗装職人さんにお仕事を依頼している人は、
 工期、工期!とせかさないでくださいね。
 あとで困るのは、「やれ」と言った方ですよ。