- 銀杏草
- 角叉
- ふのり
これらを大鍋で炊き、糊が溶け出たものを濾して
他の材料と混ぜ合わせて漆喰が出来上がります。
幸運なことに 海藻は現代も海藻職人さんの手で
粉末海藻として商品化されているため、
量は少ないものの入手が可能です。
が、需要の低下と、年々減少する漁業人口によって
状況は厳しくなっています。
さらなる問題は、「炊き方」。
昭和50年代頃までは左官職人さんは皆、
海藻を炊き、漆喰を自作していました。
ところが現在はごく限られた方々のみが行っているようです。
また、漆喰に関する文献や研究資料は皆無に近く
のりを炊く最良の条件は明らかになっていません。
材料があっても作り方がわからなければ、何も出来ない。
困った状況です。