漆喰にはカビが生えます。と言い切ったわけですが…
想像がつかない方もいらっしゃるようですので
実際の写真をご用意しました。
ある文化施設の蔵造りの漆喰塗り外壁です。
結構キレイに見えるのですが、ちゃんと生えていますね。
やはり、ポイントは畑と水。
条件が揃えば、漆喰には簡単にカビが生えるのです。
いずれも構造上、水を切るための細工部分ですね。
それぞれの写真をクリックして拡大して見れば良く分かりますが
表層の漆喰が雨水で徐々に摩耗していることも見てとれます。
すさ が浮き始めているでしょう?
逆に、そうさせることで壁全体でなく部分的に傷ませ、
結果的に建物が長持ちするための役割を担っているのです。
さすがですね。
長く培われた伝統技術に脱帽と云う所です。
が、さらにエライっと思った細工。
滋賀県のある左官さんの作品です。
汚れる部分をわざと黒漆喰。しかも砂漆喰で仕上げています。
これならカビや汚れが目立ちませんね。
いろんな方法があるものです。
さて、そんな漆喰の技法が花咲いたのも奈良の都。
いよいよ明日から大極殿公開!! |
平城宮朱雀門が!
平城宮の大極殿が!