七島藺(しちとうい)の栽培を行っています。
一般的な畳につかわれているのは藺草(いぐさ)。
イグサ目イグサ科の植物です。
そして七島藺は
カヤツリグサ目カヤツリグサ科。
最近流行の琉球畳。
縁(へり)なしの畳のことを呼ぶように解釈されていますが
本来は七島藺を使った畳のことをそう呼ぶのです。
だから縁があってもなくても、七島藺を使った畳が琉球畳。
生産農家さん、今年も田植えを開始。
その姿を取材させてもらいました。
まずは苗の切り分けから。
そのため、苗も1株ごとには分かれていません。
オカアサンたちが手際良く、植え付けにちょうど良い大きさに切り分けていきます。
切り分けの終わった苗は作業しやすい束にくくられ、準備完了。
植え付けしやすい長さに切りそろえて・・・
いよいよ田植え開始です。植え付けは全て人の手で。
苗が不規則過ぎて、機械では対応できないのです。
かなりの重労働です。
一昔前は無数にあった栽培農家さんも、今では10軒に満たないまでに。
今年限りでおやめになる農家さんもあるそうで、
後継者も居らず、残り数件でごく少ない量が栽培されます。
土や漆喰の壁に畳の部屋。
当たり前のものが失われようとしているのかも知れません。
これからも、七島藺についての報告を逐次行っていきますね。