カーボンフリーな時代?

2010年12月13日月曜日

古民家

t f B! P L
12月13日は正月事始め。

もうお正月を迎える準備を始めないとならないのですね。
各地でしめ縄作りが行われたり、門松の準備が始まったりしていますが…

ほとんどの方は、まだまだ年末に向けて休む暇のない毎日だと思います。

先日、テレビでも各地の煤払いの模様が報道されていましたね。
それももともとは旧暦の今日、行われていた年中行事だそうです。

その煤(すす)、暮らしに密着したものだったのです。
今のように電気やガスなどのない時代、
調理はかまど、照明は灯明や行燈(あんどん)でしたね。
暖を取るにも囲炉裏や火鉢が使われていました。

薪や油を燃やすことで、家の中で煙が上り
柱や梁などにべっとりと煤が付着しました。


それが結果的に白アリから大事な住まいを守ることになったのです。


また、わずかにその製法が残されているだけですが、
筆で書くときに使う墨(すみ)、油などから採れる煤を集め、
膠(にかわ)で練り固めたものだったのです。

漆喰に松を燃やして採れる煤を混ぜることで
黒漆喰も作られていました。



生活の中に煤(すす)、見られなくなりましたね。
かえって、煤が出るようなモノを使うと
一酸化炭素中毒で命の危険があるくらい。

住宅様式と生活の変化、果たして我々の生活は豊かなのでしょうか?


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