伝統素材が支えるコト

2011年2月22日火曜日

伝統素材

t f B! P L
昨日の「樹脂問題」、各方面からさまざまなご意見をいただきました。

大半が

 「伝統素材」と云われるものに樹脂を混ぜるなど!!

とのお怒りのコトバ。
仰る通り。

でも、皆さんが思っている以上に使われており、
使っている方々も入っていることに気付かずに使っているケースも多いようです。

また、本物のホンモノ…それは大変高価なもの。
文化財に限らず、それを受け入れて下さるだけの市場が無ければ
伝統素材を作り続けていくことは困難だと思います。

写真は昭和初期に塗られたお城の壁…が欠けたところ。
見る方が見れば、当時の素材が良く分かります。
石灰も今のものと違いましたね。



さて、2月20日には東京上野の東京国立博物館で開催されている

 「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」展

の来場者が10万人を越えたそうです。
それだけの関心を受けながらも、その保護活動を支える方々に脚光があたらないこと
それも寂しいですよね?

なので、平山郁夫だけでなく、横山大観、下村観山などの画伯を支えた
 「紙の王」

越前和紙の製造の模様を動画で。
この方々と、その原料となる素材に携わる方の手によって
様々なモノが生み出され、また修復されているのです。





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