昨日の「樹脂問題」、各方面からさまざまなご意見をいただきました。
大半が
「伝統素材」と云われるものに樹脂を混ぜるなど!!
とのお怒りのコトバ。
仰る通り。
でも、皆さんが思っている以上に使われており、
使っている方々も入っていることに気付かずに使っているケースも多いようです。
また、本物のホンモノ…それは大変高価なもの。
文化財に限らず、それを受け入れて下さるだけの市場が無ければ
伝統素材を作り続けていくことは困難だと思います。
写真は昭和初期に塗られたお城の壁…が欠けたところ。
見る方が見れば、当時の素材が良く分かります。
石灰も今のものと違いましたね。
さて、2月20日には東京上野の東京国立博物館で開催されている
「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」展
の来場者が10万人を越えたそうです。
それだけの関心を受けながらも、その保護活動を支える方々に脚光があたらないこと
それも寂しいですよね?
なので、平山郁夫だけでなく、横山大観、下村観山などの画伯を支えた
「紙の王」
越前和紙の製造の模様を動画で。
この方々と、その原料となる素材に携わる方の手によって
様々なモノが生み出され、また修復されているのです。