「漆喰」は大陸から仏教伝来のころに伝えられた伝統素材です。
その歴史は1300年以上ともいわれています。
当然、様々な素材、様々な技法、長い年月を経て、今の姿があるわけです。
ということは、進化が終わった、
完成形に近い素材だと考えることができるかもしれませんね。
漆喰の原料は消石灰と麻すさと海藻のり。
もともとはそれらを左官職人さんが自ら配合を工夫しながら作っていました。
原料に手を加えたり、砂を入れたり、土を入れたり、色を付けたり…様々です。
現代の「製品」としての漆喰には
さらに化学原料などが加えられているものが少なくありません。
ですが、左官さんが塗り、出来上がった壁に要求される性能は
昔も今も変わりありません。
と、いうことは市場に出てくる新製品というものは
「ちょっと変えただけ」で、本質は変わらないということになりますね。
それだけの素材、作り手の頭を悩ます素材でもあります。
ワタシも本業は漆喰屋さん。
一応「新製品」を世に出して、その有効性などを検証しています。
今回の出張では新製品のテスト現場の見学にも参ります。
施工中、特に文句を言われなかったので…大丈夫…かな?