何度も「石灰」のオハナシをしていますが…
生石灰と水の反応のオハナシ、なかなか理解いただける方が少ないようです。
生石灰は水と反応して発熱しながら消石灰へと変化するんです。
物質的には酸化カルシウムから水酸化カルシウムへ。
理屈の説明の前にその反応の部分を動画で見てみましょうね。
水と激しく反応している様子、良くわかりますよね?
空気中の水分も取り込み反応します。
だから昔から「乾燥剤」として使われていたわけです。
けれど、最も多く生石灰が使われているのは製鉄。
鉄鉱石から「鉄」が造られていく過程の中で
鉄から不純物を取り除く際に使われています。
最後に理屈をおさらいしておきましょう。
山から採れた石灰石。炭酸カルシウムです。
高温で焼かれて二酸化炭素が抜け生石灰に。
酸化カルシウムに変化しました。
水と反応して消石灰に。
さらに水酸化カルシウムへと変化しました。
これが石灰の変化。
最後は水酸化カルシウムが二酸化炭素を吸収することで
もとの炭酸カルシウムへと変化していきます。