梅雨が始まる前の爽やかな時期。
絶好の行楽シーズンでもありますね。
短期で関西へ出張してまいりましたが、
駅や空港などのターミナルに修学旅行生の多いこと多いこと。
奈良京都への修学旅行、想い出に残っている方も多いのでは?
私も「ただ、寺を回った」という想い出しかなかったのですが…
仕方ありませんよね?当時は全く興味も知識もなかったのですから。
ところが歳を重ねて見てみると驚くほど感動することがあります。
そんな一つに唐招提寺さんへの参詣がありました。
唐招提寺は鑑真和上が建立したことで知られる
律宗の総本山です。
5度の失敗、玄宗皇帝の渡日禁止、失明など、艱難辛苦を乗り越え
日本へ仏教の戒律を広めるために抱いた情熱を強く感じます。
そんな唐招提寺で最も心に響いたものの一つが瓦土塀。
突き固めた土と何層にも重ねられた瓦がとても印象的です。
この瓦の目的は、水切りのためだと云われています。
土だけだと雨水は滲み込むばかり。
土は水に溶けますから、徐々に傷みが進みます。
ですが、こうやって水を切る機能を与えてやることで長持ちする
…ということのようです。
開山御廟を目指してあるくと一目で見つけられます。
伽藍をめぐりながらゆっくり探してくださいね。
ゆっくり半日以上、心と目を休めるには最高の古刹だと感じます。
休暇をとって、改めて参りたいと思ってからまだ一度も…。