何でも アリ のお話

2013年6月21日金曜日

古民家

t f B! P L
お気づきですか?
最近…シロアリ駆除のコマーシャルや広告が多いですよね。

この季節…ブーム?(笑)

他の昆虫もそうですが、一番活発に動き回る季節なんですね。

さて、今日はシロアリのオハナシ。

100年近く前の住宅を見てみましょう。
壊して新築するほうが簡単なのでしょうけれど、
家主さんはあえて今のモノを遺す選択をしました。

理由は省エネ、エコ、環境貢献…ただそれだけではないのです。

太い構造材として使われている木材は、今からが本当に強くなる時期。皆さんの常識とは異なり、木は切ってから何十年も経ったものの方が丈夫なのです。
ある説では樹齢100年の木は切ってから100年後が一番強いとか。

ただし、木は腐るし虫に食われるし…ということが悩みのタネですね。

そんな古民家で実際にシロアリの被害について見てみましょう。
改修工事が行われた際に現場で見つけた事例です。

見るからに湿っぽい木材。




よ~く見てみると…あ、居た。
シロアリが行進しています。



光を嫌うシロアリ。
こうして動いている姿を見るのは珍しいことです。改修の途中だからこそ見られる姿でした。
当然、食われたところはしっかり駆除し、傷みが激しい部分の交換などを行ってから、工事は進められました。



さて、このシロアリ。
我が国には20種近いシロアリが生息します。

その中で木材を食い荒らし、住まいに害を加える「害虫」と言われるのはヤマトシロアリとイエシロアリの2種。

他のシロアリは森や林の中などで枯葉や枯れ木などを食べて生息しています。
シロアリが食べ、そのフンをアリの体内のバクテリアが食べ…と、自然のサイクルの一つとして機能しているのです。

自然の分解作用の一つなのですね。
私たちの美徳は自然と共生すること。アリに家を食われても、自然の姿だからと納得…


納得できませんよね。しっかりと駆除しましょう。

ただ一つの心配は使用されている防蟻剤が「人体に配慮」されたものなのかどうか?
心配になった方は専門家のオハナシをみてみましょう。


伝統建築の防腐防虫の専門家が分かりやすく説明するブログ
 「自然と暮らし」http://ameblo.jp/kominka-gifu/
目からウロコのお話が満載ですよ。

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