生活に欠かせない火。カマドは誰がつくるものだった?

2014年4月21日月曜日

よもやま

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先日も落語のお話をしましたね。
落語には江戸時代を中心とした、当時の生活模様が色濃く残っています。

逆に、現代のことしか知らないと、聞いていても面白くない。博識である必要があるとは云いませんが、それなりの予習をしておくと面白くなるのです。

ちょっとした会話の中で、ちょっと気のきいた言い回し。それをウィットやユーモア、エスプリ、トンチなどと呼んでいますね。その集大成が落語なのだと、勝手に思っています。


さて、そんな予習の一つ。

 「へっつい」とは?

「竃」や「竈」とも書きます。一般的な名称は「かまど」ですね。
コレの作り方や質感や様子が目に浮かばないと分からないハナシ。

 そう。「へっつい幽霊」です。
小平ふるさと村04
小平ふるさと村04 / super overdrive


へっついは写真のような大きなものから、ちょっと頑張れば運べるくらいの小さなものまで。
そして、それを作るのも左官さんの仕事だったのです。

小さいものでも、左官さんの腕の見せ所。
煮炊きした時の吹きこぼれや湯気で傷みにくいように、今ではなかなか見ることが出来なくなった、「磨き」の技術が駆使された逸品も数多くあったようです。

そんな左官がつくった“へっつい”。

それと幽霊がなんの関係があるのでしょうか?

興味を持った方は落語へと足を踏み出しましょうね。


そんな“へっつい”での磨き技術。
数年前、ある建材店さんでの勉強会で、驚嘆しました。
左官業界で「伊勢磨き」とも呼ばれています。

土まで仕上がった“へっつい”


幾重にも材料を塗りつけ、最後はノロで仕上げます。

そうして仕上げられたへっついで有名なのが伊勢の「赤福」さん。
赤福
赤福 / TagPhotoLog


出来上がり、見たいですか?
本物は自分の目で見て触って、感じましょうね。

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