簡単に言うと、「漆喰」とは石灰を塗りやすくするために、海藻や麻などを入れて練ったものです。
だから、本当の漆喰の原料のほとんどは石灰。海藻や麻は合わせても数%にしかなりません。
分かりやすく表にまとめていますので、じっくりご覧くださいね。
| 漆喰 | 
素材の名前 
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内容 
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石灰 
 | 漆喰の主原料です。
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すさ 
 | 石灰の収縮力の分散、補強、つなぎの為。
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海藻のり 
 | 粘度調整、保水効果のために。
 
詳しい説明:リンク6  
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| 補助材料 | 
化学のり 
 | 保水、粘度、接着の安定のために混入されます。
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化学繊維 
 | 強度向上やひび割れ防止。
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炭酸カルシウム 
 | 収縮やひび割れ防止。
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顔料 
 | 漆喰に色を付ける際に。
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近年は、様々な化成品が添加されています。
これらは高度成長期あたりから使われてきたもの。
漆喰が手軽に塗られるようになり、価格競争が行われた結果とも、左官職人自ら漆喰を調合することが出来なくなった結果とも、よい海藻が入手しにくくなったからとも、云われますが、いずれにせよ、正統な漆喰には化成品を使ってはならないですよね。
だいたい、ミキサーで「簡単に」混ぜられる漆喰自体、本筋から外れているのですから…