今日はフレスコ画にまつわるお話。
フレスコ画といえば…憶えていますか?
スペインの教会のオハナシ。リアス・ガルシア・マルティネスの作品である、いばらの冠をかぶったキリストの肖像がトンデモナイことになりましたね。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35020830.html
さて、1940年9月12日。
70年程前の今日、フランスで世紀の大発見がありました。
Grotte de Lascaux ラスコーの壁画です。
Prof saxx/Wikipeidia
偶然にも遊んでいた子供たちによって見つけられたこの洞窟画は、スペインのアルタミラ洞窟の壁画と並び有名な洞窟壁画ですね。
1万5千年前のクロマニョン人によって土や炭を、樹液や獣脂、獣の血などで溶かして書かれたこの絵は偶然にも石灰岩質の岩肌に描かれたことによって、石灰結晶が表面を覆い、現代にまで伝えられることとなりました。
実は、高松塚古墳などの壁画や、ルネサンス期のフレスコ画が今も残るのと同じメカニズムなんです。顔料(色の粉)で描かれた絵の上にガラス質の石灰の結晶が出来ることでしっかりとコーティングされて守られるようになったわけです。
そして、コレがその結晶の姿。
詳しくは過去のフレスコ画のオハナシで読んでくださいね。
2010-03-22 フレスコ画は石灰の賜物 その2