“∫” さあ、なんと読みますか? それより無責任なオトナが多いというお話。

2014年10月29日水曜日

よもやま

t f B! P L
は?一体なんのことだ?という方も多いことでしょうね。

“∫” = インテグラル。
1675年の今日、10月29日、ライプニッツがこの記号を考案して初めて使った日なのだそうです。

高校生の数学で出現して、青春に暗い影を落とすきっかけになりかねない、「積分記号」なんです。
Laplace
Laplace / saturn ♄


で、「積分」って何だっけ?と説明しようと思ったんですが、うまく説明できない(汗)
…ワタシの青春にも暗い影を。

さて、過去はさておき
建築業界では必要な算数のお話。

それがコレ。


コレが分からないままオトナになってしまった大人が多いんです。

きろぐらむぱーへいべい。一般にこう読みますね。
読んでそのまま、重さを面積で割った結果という意味です。

ですから、

10m2に20kgのペンキを塗ったとき、1m2あたりに使った量は?

 20kg÷10m2=2kg/m2

1m2あたり2kgのペンキを使うわけですから
もし200m2の工事現場に使うのであれば400kgのペンキが必要になるということです。


仕上げ工事の工事現場では
こういった面積と必要な材料の重さの計算が必要になるんです。

例を挙げてみましょう。

Q.320m2の現場に標準塗り面積が16m2の漆喰20kgを使って仕上げるとき
 何袋必要でしょうか?

  320m2÷16m2=20袋

今度は、すこしだけ応用。

Q.250m2の現場に標準使用量が0.2kg/m2の塗料(15キロ缶)を10%のロス率で手配。
 何缶必要でしょうか?

 250m2×0.2kg/m2=50kg
 50kg×1.1=55kg
 55kg÷15kg=3.67缶 ∴4缶

 面積に使用量を掛ければ必要な重さ。
 それにロス率を掛けて、容量で割れば缶数がでますね。

これが出来ない大人が多い。
で、どうするかというと…

他人に任せるんです。

たとえば、工務店の監督さんが塗装屋さんに「やっといて」と。
たとえば、塗装屋さんが建材屋さんに「計算して持ってきて」と。
計算
計算 / TaiwanSpirit


で、結局、どれだけの材料が必要なのか分からないままの監督さん。
とりあえず塗ってりゃいいんだろ。という塗装屋さんや左官屋さん。

皆さんが驚くほどそんなオトナが多いんです。
きっと算数が苦手だったんでしょうね。

そんな方々にオシゴト、任せられますか?

QooQ