その粉、いつのまにか中身が違いますよ

2017年10月6日金曜日

おさらい

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スポーツの秋。運動会は終わった地域も多いですが、まだまだスポーツ大会のピークですね。

さて、スポーツにつきものと云えば、石灰。
と云いたいところでしたが、現在使われているライン用の白い粉は昔のものとは違うのです。




運動会に行かれた方、お気づきでしたか?


昔から使われてきたのは消石灰

化学名:水酸化カルシウム =Ca(OH)2
水に溶けると強いアルカリ性を示します。

鼻や口から吸いこんで、苦しかった思い出ありませんか?
手についているのに気付かず、目をこすったら痛くなったり…。体育の授業でライン係をした後、手が荒れてしまったり…。

なので、2007年に日本眼科医会から文部科学省へ消石灰を使わぬよう要請があり、文部科学省からは学校その他に同様の指導がありました。


じゃあ、今使っているものは何なの?
 …と訊かれそうですね。

現在、ライン用として使用されているのは炭酸カルシウム。 

=CaCO3 タンカル、炭カルとも呼ばれる中性の粉です。石灰石や大理石などをパウダーにしたもので、食品添加用に製造加工されたものは、パンやビスケット、歯磨き粉などにも。これならカラダに安全。というわけです。

ただ、消石灰もタンカルも原料は石灰石。加工方法が違うだけで性質が全く変わるのです。面白いですね。

石灰業界の対応としては、
ほとんどの石灰会社が10年近く前から炭酸カルシウムのライン専用製品への切り替えを進めていました。既に現在、学校では対応品でないと使えません。


でも、消石灰、単に危険というものでもありません。
強アルカリであるがゆえに、殺菌消毒の作用があります。

普段から畜産業では畜舎消毒に石灰を溶かしたものを散布しますし、近年発生している家畜の伝染病の際には、予防と殺菌の為に消石灰が広範囲に散布されています。
また、こんにゃくのアク抜き、黒砂糖作りにも石灰は欠かせません。そのためにちゃんと「食品添加用消石灰」というものが存在するのです。

石灰、しっかり選んで使えば、お役に立つモノです。



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