祈りの日 命の日

2018年6月23日土曜日

おさらい

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6月23日は沖縄慰霊の日。
私たちを、そしてニッポンを守ろうとした人々の想いに感謝と追悼の祈りを。


そして今日、人が大切な何かを守ろうとしたのは沖縄だけではありません。
万葉集のこの詩を。

 鯨魚取 海哉死為流 山哉死為流 死許曽 海者潮干而 山者枯為礼

 鯨魚(いさな)取り 海や死にする 山や死にする 死ぬれこそ 海は潮干て 山は枯れすれ

現代の私たちにはコチラの唄の方が身近ですね。せっかくなので聴きながら続きを読んでください。


九州博多湾沿岸に今も残る防塁。
そこで守り続けた防人。そこに守り続けた御家人の苦労が現在も残されています。

wikipedia

1281年6月23日。弘安四年六月六日は…弘安の役。2度目の「元寇」のあった日です。
元寇とは、当時の中国を統治していた「元」という国が鎌倉時代であった日本に来襲したものです。

…社会の授業、覚えてますか?
「元」はモンゴル帝国。モンゴル軍4400艘の大船団で14万の兵が九州に攻めよせたのです。

が、7年前の初めての侵攻「文永の役」での経験をもとに作られたのが「石築地(いしついじ)」。「元寇防塁」としてのほうが有名ですね。

高さ2m幅2mの石壁が、20kmにわたって海岸線を守っていたのです。

wikipedia


なので、そこからの上陸は出来ず…カミカゼで…と習ったような記憶があったのですが、違うんですね。

調べてみると、2度目の襲来に対してニッポン全国から太宰府に集まった軍は25万騎。
とてつもない数です。
攻防戦の中やって来た台風で5日間海は荒れます。その後、海が凪いだのを待って、日本の武士たちによる掃討作戦。4400艘の軍船はほぼ壊滅したとの記録が残っています。

数でも作戦でも、そして運でも勝っていたわけですね。さらには単なるカミカゼのおかげだけじゃなかったんです。防人としてクニを、そして家族を守るために集まった「人の想い」によるものです。

改めて沖縄慰霊の日。防人の日。 人の想いに感謝と追悼の祈りを。

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